機能しなくなった臓器の代わりに、自分の細胞から作った新たな臓器を移植する。
そんな夢の医療である「再生医療」の実用化が進みつつあります。
しかし、最近まで、「再生医療」には大きな壁が立ちはだかっていました。
従来の薬事制度は「医薬品」と「医療機器」を対象としたものであり、「再生医療」のような全く新しいジャンルの医療技術には対応できていなかったのです。
このため、「再生医療」の開発を進めようとしても、臨床研究を開始するための手続きに何年もかかってしまい、まったく前に進めない状況が続いていました。
そこで、「厚生労働省の不作為によって再生医療の芽が摘まれてはいけない」と思った私は、規制改革のキャンペーンを展開しました。
そして、再生医療の意義、日本の薬事制度の問題点、規制改革の必要性などを説いて回る中で、政府の「規制改革会議」を動かすことができました。
厚生労働省は水面下で強く抵抗していましたが、私たちはメディアを通じて規制改革の論陣をはるなど徹底的に戦い、最終的に「規制改革会議」から厚生労働省に対して「再生医療分野の制度のありかたを見直すこと」と指示を出すことに成功しました。
その後の検討プロセスにおいても厚生労働省は慎重な姿勢を崩しませんでしたが、厚生労働省に設置された検討会の委員と連携しながら、粘り強く「あるべき制度」を訴え続け、「再生医療」のための新たな制度づくりにつなげていくことができました。
これにより、研究開発は大きく前進し、現在、再生医療の実用化が大きく進みつつあります。
※この他にも、私の主な実績をhttp://tinyurl.com/y66edllxでご紹介していますので、よろしければご覧ください。
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