機能しなくなった臓器の代わりに、自分の細胞から作った新たな臓器を移植する。
そんな夢のような医療技術の開発が、着実に進んでいます。
先日、東京女子医科大学客員教授の江上さんと、再生医療の推進に向けた意見交換を行いました。
「再生医療の制度改革に二人三脚で奔走した日々が昨日のようですね」
そう声を掛け合った江上さんとは戦友のような関係。
かつて経済産業省で先端医療開発を担当していた私は、再生医療の実用化にも取り組んでいました。
当時の薬事制度は「医薬品」と「医療機器」がその対象で、再生医療のような全く新しいジャンルの医療技術には対応できていませんでした。
そこで、私はアカデミアや政府の規制改革会議とタッグを組んで制度改革に着手。
腰の重い厚生労働省を動かし、再生医療推進法の実現など新たな制度づくりにつなげていくことができました。
江上さんのいる東京女子医科大学がすごいのは、機能が弱った臓器に細胞シートを貼り付けることで、その臓器の機能を回復する技術を確立したことです。
既に心臓で実用化されており、食道やすい臓、肝臓、肺、角膜などへの応用に向けた研究も進められています。
衆議院議員になってからも、「再生医療を推進する議員の会」のメンバーとして再生医療の推進に取り組んでいます。
夢の医療の実現に向けて、医療関係者と一緒にチャレンジを続けていきたいと思います。